海遊館のジンベエザメ海くんが愛媛県の川で亡くなっていた件が話題です。
海くんはなぜ亡くなってしまったのでしょうか。
「かわいそう」「ありえない」という声があがる中、ペットの飼育放棄とは異なる真相を調査しました!
海遊館のジンベエザメ海君が死亡⁉

海遊館のジンベエザメ海くんが死亡したと話題です。
5日、愛媛県宇和島市の岩松川に現われたジンベエザメが6日、川で死んでいるのが見つかりました。
Yahoo!ニュースより
このジンベエザメがのちに海遊館のジンベエザメ海くんであったことがわかりました。
今回ジンベエザメの海くんが発見された場所はこちらです。
海遊館のジンベエザメは「海くん」という名前を継承しています。
死亡した海くんは2024年10月3日に放流したところから、たった1か月後に起こった出来事でした。

なぜジンベエザメの海君は死んでしまったのでしょうか。
次で詳しく見てみましょう。
海遊館のジンベエザメ海君の死亡はなぜ⁉

海遊館のジンベエザメ海くんが死亡してしまったのは一体なぜなのでしょうか。
放流からたった1か月後の死亡とあり特に注目されています。
その真相は…
現在、調査中です。
敢えて理由をいうとすれば自然の摂理と言ったところでしょうか。
飼育環境から自然環境への適応が海君にとって大きなストレスであったとも考えられます。

ところが、そこで上がるのが次のような声です。
かわいそう…
ありえない!
その声の奥には「それなら飼育しなければよかったのに…」という思いもあります。
ですが、ペットの飼育放棄とは異なる裏側をさらに詳しく見ていきましょう!
海遊館のジンベエザメ海君の死亡はペットの飼育放棄とは異なる‼

海遊館のジンベエザメ海くんが死亡した件に悲しみの声が募ります。
しかし、海くんの死亡はペットの飼育放棄とは違った意味があることでしょう。
海遊館がジンベエザメを飼育しているのはなぜ?

海遊館がジンベエザメを飼育している理由。
それは…
海遊館が海洋研究の役割を担っているためです。
自然に放流しデータを得ることも海遊館が担う海洋研究として意味があることだと言えます。
放流時にデータロガーをという回遊経路を調査する、データを収集する機械があるんですが、それを取り付けた跡と、体の模様などから確認しました。あまり心情的なことは現状申し上げられないです。我々も「海」君に色々なことを教えてほしかったなというところです
Yahoo!ニュースより

ジンベエザメは国際自然保護連合(IUCN)によって「絶滅危惧種」として分類されており、その生息数は減少しています。
だからこそのデータ収集というわけですね。
めちゃくちゃ誤解されてる方が多いのですが、ジンベエザメの入れ替えはこの海くんが初めてなわけでは無いです
— しもつき (@Shimotsuki_030) November 6, 2024
海くんは8代目、遊ちゃんは4代目のはずです
つまり、10匹は自然に馴染めている可能性が高く、この海くんがたまたま川に紛れ込んでしまったという方が正しいと思います…
過去にも海遊館ではジンベエザメを飼育し自然界に放流している中での少数派の事例となりました。
ではジンベエザメの生態に適さないことだったのでしょうか。
ジンベエザメの生態

ジンベエザメの生態はというと以下の情報があります。
- 主にプランクトンを食べる
- 垂直に立ち泳ぎながら水面のプランクトンを吸い込む
- 温帯から熱帯の海域に生息
- 日本近海には初夏から秋にかけて回遊
つまり上記の情報からすれば、自然に生きるジンベエザメに無理のある放流というのではないようにも思えます。
海遊館のジンベエザメの話。元々定置網に引っかかって弱ってた個体を飼育し、生態を調べる為の研究目的で再放流と言う事で。まだジンベエザメの生態が詳しく解ってない中でこういう事を積み重ねて行くしかないので海遊館を責めるのはお門違いと言うか。失敗の上にしか成功は無いです
— haiku1192 (@deponti819) November 6, 2024
この情報からしてもやはりペットの飼育放棄とは異なると考えられそうですね。
では逆に自然界の生き物を一時期的に海遊館で飼育していたことがマイナス要因になってしまったのでしょうか。
次で見てみまましょう!
海遊館での飼育が死の原因を作った⁉

ジンベエザメの海くんの死亡は海遊館が飼育していたことも原因なのではという声も上がります。
しかし、それは違います。
海遊館が定置網にかかったジンベエザメを飼育し一定のサイズになると放流しています。今回の飼育がなければ違った形で死につながっていたと考えられます。
そもそも海遊館が保護しなきゃ定置網に引っかかって弱ったまま死んでたよ、ジンベエザメは規定のサイズになったら放流されているし入れ替えのために捨てたなんてそんなわけない、水族館は単なる娯楽施設ではない、研究機関だよ
— 睡眠@22卒 (@_suimin_s2) November 6, 2024
海遊館による放流は何も身勝手な理由ではないのです。
それでもやはり生き物が亡くなるということには悲しみの声が募ります。
しかし、それらの悲しみにも意味があることでしょう。
今後のジンベエザメの未来に今回の事例も活かされていくことを願います。